COPD(慢性閉塞性肺疾患)

CHRONIC OBSTRUCTIVE PULMONARY DISEASE

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 

COPDとは

日本語名は慢性閉塞性肺疾患です。長くて難しいので、英語名の頭文字をとってCOPD(シーオーピーディー)と呼びます。

慢性的に気管支に炎症が起こったり(慢性気管支炎)、肺の組織が破壊されてボロボロになったり(肺気腫)する疾患です。
 
せきや息苦しさなどの症状は気管支喘息と似ていますが、動いた際に症状が強くなることや進行性である点がCOPDに特徴的です。

COPDの病態

最大の原因はご存じの通りタバコです。
 
自分でタバコを吸わない人でも、受動喫煙によって発症する危険性があります。
タバコの煙によって気管支に炎症が起こることで、たんが溜まり空気が通りにくくなります。
 
また肺の組織が破壊された部分では酸素をうまく取り込めないため、動いた際に息苦しさを感じやすくなります。

COPDの治療

COPDの治療は、何より減煙、禁煙です。
 
いったん壊れた肺の組織を修復することはできませんが、それ以上に悪くならないために最も重要です。
 
また、気管支が狭くなることやたんが染み出てくることを抑える成分(抗コリン薬)や気管支を広げる成分(気管支拡張薬)を含んだ薬を吸入することで、せきや息苦しさを和らげる手助けをします。

最後に、皆さんにお伝えしたいこと

COPDの方はかぜが悪化して肺炎になりやすいと言われています。
 
吸入薬の治療で肺炎の予防効果もありますが、かぜをひいたら早めに受診いただくことが望ましいです。
 
それに加えて、できる限りの予防として各種ワクチン(新型コロナ、インフルエンザ肺炎球菌)の接種をお勧め致します。
 
もちろん、各種ワクチン接種も当院で行えますので、お気軽にご相談ください。